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 ドバイワールドカップの前哨戦となる2つのG1が4日に、米G1も5日に行われていますので、結果をお知らせしておきます。

 

●UAE「アルマクトゥームCR3」D2,000m:1着「サルートザソルジャー」セ8歳(父Sepoy)・2着「ベンドゥーグ」牡4歳・3着「ファーストコンスティチューション」牡5歳。

1着馬の驚きの復活劇でしたが、「ドバイワールドC」でも21年には5着しており、今年の台風の目になりそうな勝利です。

 

●UAE「ジュベルハッタ」T1,800m:1着「アルファリーク」セ6歳(父Dark Angel)・2着「エルドラマ」牡5歳・3着「マスターオブザシーズ」セ5歳。

1番人気は僅差の3着となりましたが、本番の「ドバイターフ」で巻き返しできるかです。

 

 

●米国「サンタアニタHC」D2,000m:1着「スティレトボーイ」セ5歳(父Shackleford)・2着「プロクシー」牡5歳・3着「デファンデッド」セ5歳。

1番人気が3着でしたが、勝ち馬から2/3馬身差ですので次走は楽しみ、「ペガサスワールドC」の上位馬が3着迄独占でした。

 

最後にセン馬(去勢馬)について少し触れておきますが、日本ではあまりセン馬は多くないですから、香港やUAEやオーストラリアにも米国にもセン馬が多い事に気付かれた方が多いと思います。

香港(シンガポールやフィリピンも含む)の場合、馬産が盛んではない事が原因で、殆どの馬がオセアニアから持ち込まれますので、どんなに活躍しても引退後に行く場所が無いのです。

その他の国での大きな理由は、牡馬の場合は去勢する事によってホルモンバランスがとりやすくなって、気性的にも落ち着いてくれますし、高齢になっても筋肉をしなやかに保つことができるので、競走馬として長い期間走って貰えるからです。

 

日本の馬産は他の国と違って特殊なのですが、全てにお金がかかり過ぎているので、英国・愛国・仏国と比べると物凄く特殊です。長い間競馬の鎖国政策でこんなに歪んだ競馬社会ができあがった訳ですが、坂路調教が盛んになって馬の能力水準はどんどん高まっていますので、海外で活躍する馬も沢山でるようになりました。

日本の場合は血統的な背景が優れていなくても種牡馬になる馬も多いですが、欧州ではほとんど皆無に近いのが現状です。

 

米国の繁殖では母系が重要視されていますし、3代血統重視の英国と愛国、密度を重視する仏国はエリート系で成績優秀馬でなければ繁殖価値が無いのです。

近いうちに各国の種牡馬の種付け料について書こうと思います。