G1レースは本当に状態の良い馬が勝つものですが、今回だけはデムーロ騎手とルメール騎手に脱帽です。
こんなに騎手の手腕でゆったりとスローに流れたレースを、インコースでじっと我慢した2頭が抜け出して1着と2着少し早めに抜け出した9番をめがけて追い出し3番がギリギリ差しました。
結果的にはマンハッタンカフェ産駒の2頭の叩き合いには驚かされました。
もちろん馬券は的中しなかったですが、珈琲は「カフェラテ」と「カフェオレ」のどちらも準備はしてありますので、レース終了後はアツアツの「カフェラテ」を飲みました。
今年G1で4勝のデムーロ騎手(イタリア出身)、G1で2勝とリーディング争いで戸崎騎手に3勝差のルメール騎手(フランス出身)の二人は日本の騎手になって2年目と同期、これからも大いに私達を楽しませてくれる存在になると思います。
そんなことで今日は「カフェラテ」と「カフェオレ」の違いについて触れてみます。
簡単に言えば日本でいう「ミルクコーヒー」なのですが、「カフェオレ」がフランス語(レ=ミルク)、「カフェラテ」はイタリア語(ラッテ=ミルク)という事です。
しかし、同じ「ミルクコーヒー」でもフランスの「カフェオレ」は、ドリップしたフレンチローストの珈琲にアツアツのミルクを半々に入れたものです。
「カフェラテ」はイタリアンローストと呼ばれる豆に高い圧力をかけて抽出した「エスプレッソ」珈琲に、温めたミルクを80%入れたものが「カフェラテ」なのです。
面白いことに珈琲文化はその国独特の淹れ方があって、国によって大きな違いがあります。
日本では珈琲の焙煎が浅煎りのタイプではなく、中深煎り(フルシティロースト=別名ジャーマンローストとも言われる)ぐらいに焙煎されたブレンド珈琲が主流でした。
現在は珈琲独特の酸味やフルーツ香を楽しむために、良質の豆を使った浅煎りの珈琲も飲まれるようになって、多様化はしていますが、これには大きな理由があるのです。
日本酒もそうですが日本は綺麗な水が多く、日本酒を造っても珈琲を淹れても雑味の無い美味しいものが出来上がるのです。
したがって日本酒もフルーティな香りのするものが好かれるようになって、同じように苦いだけの珈琲から苦味と酸味のバランスを楽しむようになったので、浅煎りの珈琲も沢山消費されるようになったのです。
その点イタリアもフランスも水道の水はとても飲めたものではなく、ほとんどがミネラルウォーターに頼っていますので、深煎りのフレンチローストやイタリアンローストで珈琲豆が焙煎されるようになったようです。
さて、「カフェラテ」はエスプレッソ20%:スチームミルク80%なのですが、これが「カフェカプチーノ」になると実はエスプレッソ30%:スチームミルク30%:フォームミルク40%となるのです。
フォームミルクとは泡立てたミルクの事で、本来は「カフェラテ」と「カプチーノ」は同じ作り方ではないのです。
確かにエスプレッソマシンで作った「カフェラテ」や「カプチーノ」はとても美味しいものです。
皆さんも楽しんでみて下さい。