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 「思い出のグリーングラス」という曲は若い方でも、1度や2度はどこかで聴いたことがあると思いますが、1965年に「カーリー・プットマン・ジュニア」が発表して、翌年の66年にイギリスで「トム・ジョーンズ」が歌って大ヒットした曲ですが、実は死刑囚の思いを歌った歌だったという事は知らな方が多いと思います。

日本でも「森山良子」さんや「尾崎紀世彦」さんが歌った曲ですが、中学生の時に真っ先にレコードを購入して良く歌ったものです。
実はこの歌はそれからの私の競馬人生に大きく影響を与えることになるのですが、そのころはまだ競馬には興味がありませんでしたし、競馬を始めてからもあまりのめりこんだりすることはなかったのです。
しかし1973年4月生まれの「グリーングラス」という馬と出会って、私の競馬人生は大きく変化してゆきます。
  

ただ「思い出のグリーングラス」という曲を連想させるだけでなく、生まれ故郷でもある青森県、しかも何度か訪れたことのある諏訪牧場(七戸)の生産馬であるという事で、それこそ一目惚れとなったのです。
父はセントレジャーの勝ち馬「インターメゾ」です。

同期には「トウショウボーイ」と「テンポイント」もいて、現役時はTTGといわれ3強といわれたもので、「菊花賞」・「天皇賞春」・「有馬記念」のG1で3勝している。
圧巻は「菊花賞」(76年)を勝った時の単勝5250円、的中して歓喜したのを鮮明に覚えています。

この時、私は24歳でちょうど珈琲専門店で修業をしている時で、レースは自宅のテレビで1杯の珈琲を用意して観戦したのですが、ここからG1レース時には1杯の珈琲が用意されるようになりました。

最近は研究室ではなく自宅で競馬観戦、一人で飲む珈琲は寂しいものです。
たまには息子たちが一緒ですが、やはり「シゲ」さんや「ナカ」さん居ないとなんとなく味気ないのです。

もう1頭大きく私の人生にかかわった馬として、1980年の「天皇賞秋」(当時は3,200m)を勝った「プリテイキャスト」について書いておきます。
この時も枠連4,680円を的中させたのですが、大逃げを打って7馬身差で勝ったこの牝馬を今でも忘れることがありません。
この時に競馬に夢を託したい、馬券師になりたいと思ったのですが、この28歳の時の1杯の珈琲はとても美味しいものでした。

毎年、「菊花賞」と「天皇賞秋」の時期には必ずこの2頭が、思い出されます。