浮き沈みに慣れることが最初の壁でした。（龍）

　私は「研究室」から出たり入ったりで、落ち着かないのですが、通算ではもうすでに15年以上になるのですから白髪も増える訳です。

その間父の病気2年近く、結婚と起業で1年ちょっとお休みをいただいていますので、加算すると18年も研究室のメンバーでした。
あっという間に時間が経ってしまったようですが、競馬も仕事も色々なことを経験させて貰いました。

競馬はなんといっても「ギャンブル」ですから、浮いたり沈んだりの人生が10年も続いて何度も競馬を止めようと思ったものですが、出ていく時も戻る時も何も言われないのが結構寂しかったりして、人間とは面白いものです。

それでも何とか持ちこたえてこれたのは、この浮き沈みの激しさに慣れる事、コツコツと努力する事など、小さな積み重ねで乗り越えてきたことが、今の自分に繋がっているのです。
ギャンブルでどんなに負けても、勝っても続けることの大切さが分かるまで時間が必要でしたが、今では家族も増えてやっと生活も楽になりました。

　以前の父は病院に行くのに2時間も車で移動する必要があって、リハビリもきちんとできない環境で暮らしていたのですが、暖かい千葉に引っ越して病院も近かったので1年半も歩けなかったのが、引っ越して1年後には普通に歩けるようになりました。
今では以前よりも元気で温泉へ出かけたり、ハイキングに行ったり、釣りに行ったりして人生を楽しんでいますし、よく笑うようになりました。

これからも諦めずに一つ一つ壁を乗り越えていきたいと思います。