JUGEMテーマ:競馬

 負けている時の心境と勝っている時の心境とは、人間の感情の違いはそんなに違いはないもので、負けている時はこの次のレースはどうやって的中させよう、負けている分を取り戻すためにに頑張ろうとしますし、逆に勝っている時はもっと的中させてプラスを増やそうと思うものです。
したがってギャンブルをしている時の人の気持ちは、あくまでも前向きでプラス思考なのですが、考えたことありますでしょうか?
負けるためにギャンブルをするような人は皆無ですから当たり前なのですが、このプラス思考が人々を落とし穴に落とすのです。
というより自分で迷路に入り込んでしまうものなのです。

そこには大きな間違いがあって、前向きだからギャンブルは勝てる訳ではないのです。
私も35年前に借りたお金は200万くらいで、まじめに働いていれば3年で返せる金額なのに、それを返すためにギャンブル(競馬)をするためにまた借金をするので、2年の間に1,200万まで膨れ上がってしまいました。
いつか大きく勝てるからと前向きに考えた結果なのですが、購入方法や情報の活用法について勉強もしていなかったし、馬の状態も診ることができなかったのですから、勝てる根拠など有る筈がないのです。

「競馬塾」の塾生になった頃に初めて自分の間違いに気が付いたのですが、いろいろな根拠があってこそ勝てるようになるのであって、情報の活用法や馬の状態を見る勉強を始めたのですが、時すでに遅しで借金取りは会社にも実家にも電話をするようになって、せっかく「競馬塾」を卒業して「研究室」の一員になったのを手放す羽目になったのです。

あの時は塾長だった「シゲ」さんに物凄く叱られたのを覚えており、涙を流して謝ったものですが、「ボス」の「またいつかチャンスがあるさ!」が妙に心に残りました。
家業を継いでからも連絡をちょくちょくくれたのは「ボス」でしたが、「シゲ」さんも同じように連絡をくれましたし、その時「シゲ」さんは私よりも辛い経験をした事を知りました。
しかも借金の金額は4,500万を超えたそうで、私の何倍も苦しんだようです。

 実家に帰ってからの私は二人の子供と親のために必死に働きましたが、競馬は勉強するだけで馬券を買えない時間は25年間も続き、本当に辛かったです。
救いは土日が休みだった事で、子供たちと遊ぶ時間もタップリあって競馬はビデオ収録、子供たちが寝てからビデオ観戦しながら勉強しました。
なんな生活は子供たちが大学を卒業するまで続き、家内が馬券購入を許してくれたのは息子が卒業してからの事です。

どうやら子供達も家内から聞いていろいろと知っていたようで、子供達から家業を継ぎたいと言ってきたのは私と家内の夢のためだったのです。
家内も自分の青春時代の夢を取り戻すため、私は自分の勉強してきた夢のために、こうして残された時間を好きなように生きられる喜びを感じています。

それでもまだ夢の途中、相変わらず失敗の繰り返しでまだまだ完ぺきではありません。
でも「道大」さんという人生最後の相棒とライバルの出現で、今も苦戦しております。
次週からは馬券購入の中身を説明したいと思っています。