今年の「ジャパンC」はどんな結末になるのか、ドラマ要素がありすぎですが、ちょっとそんな部分にスポットを当ててみました。
★「ゴリアット」セ4歳(父Adlerflug):最初にとても面白いと感じたのが、「ゴリアット」セ4歳馬のオーナー「ジョン・スチュワート」氏、映像配信と自信たっぷりの語りとオリジナルグッズの販売と強烈な印象をアピールしています。
「ゴリアット」は今年の「キングジョージ6世&クイーンエリザベスS」を勝っており、独産馬でありながら仏調教馬として「ジャパンC」に参戦、「キングジョージ6世&クイーンエリザベスS」を勝っているので、優勝すれば褒賞金300万ドル(150円換算で4億5千万円)が加算され計9億5千万円の賞金を手にすることが出来ます。
★「ファンタスティックムーン」牡4歳(父Sea The Moon):独生産で独調教馬、今年の「バーデン大賞」を勝っていますし、23年の「ドイツダービー」馬でもありますので、実力も十分で褒賞金金の権利も持っている訳です。
★「オーギュストロダン」牡4歳(父ディープインパクト):愛産馬で愛調教馬のG1レース6勝馬、ディープインパクト産駒産駒というだけでも日本でも人気になりそうな馬、エイダン・オブライエン調教師の「ジャパンC」挑戦もこれで6回7頭目となりますが、04年パワーズコート10着、10年ジョシュアツリー10着、17年アイダホ5着、18年カプリ11着、21年ジャパン8着、ブルーム11着とこれまでは5着が最高でした。
今年こそと思ってのことだと思います。
★「シンエンペラー」(父Siuouni)牡3歳:仏産馬で日調教馬で「日本ダービー」3着、「愛チャンピオンズS」2着と十分に通用する力を持っていますが、仏産馬は「ジャパンC」を勝っていないのです。
これは日産馬が勝てない「凱旋門賞」とよく似ていて、過去最高は82年のオールアロング、91年のマジックナイト、93年のコタシャーン、96年のファビラスラフインの4回もある2着、しかもコタシャーンの2着はデザーモ騎手が残り100mのハロン棒をゴールと間違え追うのをやめてしまう痛恨の2着でした。
「凱旋門賞」で「オルフェーヴル」がゴール前で内ラチにぶつかり2着に屈したアクシゼントを思い出しますが、G1レースではいろいろなドラマが生まれます。
★「ドウデュース」牡5歳(父ハーツクライ):ワールドランキング1位の「イクイノックス」と同世代の「日本ダービー」馬、潜在能力は「イクイノックス」以上と思われるのですが、今回はどうしても勝ちたいという気持ちが陣営に感じられ、びっしり調整されているようですし、巻き返して優勝して欲しいと思っています。
ハーツクライの後継種牡馬としても注目が集まっております。
★「チェルヴィニア」牝3歳(父ハービンジャー):「オークス」と「秋華賞」とG1レース連勝し状態はピーク、3歳牝馬の優勝も12年「ジェンテルドンナ」、18年「アーモンドアイ」の2頭だけですので、勝つと3頭目になる訳で楽しみです。
この他にも「ジャスティンパレス」、「スターズオンアース」・「ブローザ―ホーン」・「ソールオリエンス」等がおりますが、久々に楽しみな「ジャパンC」です。
迷ってしまうメンバーが集まるとそれだけ勝負は面白くなります。