「コロガシ」をしているときは、「買いたいレース」<「当てたいレース」<「当たりやすいレース」の順で考える人が多いと思いますが、実は全く逆なのです。

時期的な事もありますが、「買いたいレース」はすぐに重賞レースが対象ですが、「当てたいレース」は荒れそうなメインレースなどで、魅力的なレースが多くなりますが、難易度は極端に上昇します。

「当たりやすいレース」はこの時期、しっかりとしたメンバーが揃う同世代の力比べである、3歳戦の1勝クラスとオープン戦です。

クラシックに出走するためには、トライアルレースで出走を決定づけるか、特別レースで賞金加算するかの方法しかないので、相手関係を加味してレースを選んでくるのが普通です。

暮れの海外遠征後で今年の初レースとなる場合の調整は寒いだけに難しく、1番人気馬には注意が必要で馬体重が急激に増えてる馬は買わない方が正解なのですが、人気にどうしても同調してしまうものです。

また、古馬戦も重賞レースとなると知ってる馬や、応援している馬が出走するので、つい買ってしまうものです。

やりたいレースはどうしても「買いたいレース」<「当てたいレース」<「当たりやすいレース」の順になってしまいますので、「コロガシ」の成功率が42%もダウンしてしまうのですが、分かっているのにが正直な気持ちです。

逆に28%の1鞍目の的中率がありますので、1鞍目が的中するとマイナスになることがないのと、1回の成功で平均80万円はありますので、年2回の成功でプラス確保ができるのですから、「当たりやすいレース」から選ぶのが普通です。

今はチーム毎5人でレース選びをしているので成功率がアップしてますが、最初は1人づつでレース選びからやっていたので、成功率が極端に下がってしまうので本当に不思議なものです。

人の思惑とはあてにならないものですが、3鞍目は本当にG1レースがあれば100%のチームがG1を先に選びますし、それが普通なのでしょう。

それでも意識改革は少しづつ変化してきましたし、徐々にですが「グレードレースで勝負」を始めてからは、違うレースを選ぶチーム徐々に増えてきてますし、OB会でも話題に上るようになりました。

「勝ち逃げ」は別としても、「コロガシ」と「グレードレースで勝負」は本来の目的である、同じレースを選ばないようにする作戦とそれに気付いてもらうために考えられたものであるという事が、浸透し始めているという事になります。

ただし「コロガシ」と「グレードレースで勝負」は必ず別のレースを選ぶという事ではなく、「当たりやすいレース」を「コロガシ」で選んで、「グレードレース」は別に楽しむという考え方です。

とても難しいように感じるかもしれないですが、実際には非常に大切な考え方なのでやってみて気づくものですし、当たり前のことがそうではないことになってしまうので、ギャンブルの世界というのは本当に怖いものです!